ランドセルの素材は人工皮革がオススメ!本革との違いを解説

ランドセルの素材は人工皮革・牛革・コードバン(馬のお尻の革)が大半を占めています。

使用される素材によって特徴や手入れが変わり、それぞれ子どもに合ったランドセル選びが必要です。

素材の違いは何?

どの素材がオススメなの?

安くて丈夫な素材は?

この記事ではランドセルの皮革の「特徴や紹介」「メリット・デメリット」など紹介しています。

今回紹介する皮革の素材は3つで「人工皮革」「牛革」「コードバン(馬のお尻)」です。

皮革ごとの違いは大きく分けて、

  • 値段
  • 皮革の強度
  • 耐水性
  • 重量

中でも人工皮革が【値段・耐水性・重量】で優れており、どれを選んで良いか迷ってる方にはオススメです

詳しく解説していきます。ランドセル選びの参考になるのでぜひ読んでください。

目次

ランドセルの素材紹介

ランドセルの素材は大きく分けて3つあります。

人工的に天然皮革を再現したものが「人工皮革」

「牛革」は時の通り、牛の皮革で革製品の中で最も使われる革です。

「コードバン」とは馬のお尻の部分の皮で希少性の高い素材です。

近年ではアウトドアブランドのモンベルがリュックサックに近いナイロン製のランドセルの販売も始めました。

素材とともにランドセルの在り方も変わる中でも主要の3つの素材が需要は高いです。

それぞれの特徴を詳しく紹介していきます。

人工皮革の特徴

人工皮革は不織布(ふしょくふ)でできていて、ナイロンやポリエステルの糸の細さによって柔らかく、しなやかな人工革に作られています。

不織布とは言葉の通り「織りが不要な布」です。布は普通は織ったり編んだりされ作られますが、不織布は織らずに接着剤などで化学的に作られた布なのです。

人工皮革に使用される不織布の糸の細さは0.1μ~4μです。ちなみに髪の毛の細さは50μ~100μでとても細い糸なのが分かります。

また耐水性や汚れにも優れていて手入れも簡単で天然皮革より30%軽いと言われます。

今のランドセルは撥水性(はっすいせい)を加工で高めているので、雨などで水濡れしてもサッと吹くだけの簡単手入れで楽です。

また人工皮革には繊維の間に細かく小さな穴が空いているので、天然皮革に比べて通気性が良く軽量化にもなっています。

ランドセルの人工皮革の素材によく使われてるのが「クラリーノ」と「エクセーヌ」です。販売画面の商品詳細に素材表記で「クラリーノ」など表記があります。

6年間登下校に使用する子供のランドセルにはとても相性の良い素材です。

牛革の特徴

天然皮革の中で最もメジャーなのが牛革です。販売メーカーによってはカウレザーと表記しているところもあります。

また牛革の中にも種類があり、最高級品と言われるのが「カーフレザー」です。

牛革のランドセルは流通量も多く天然皮革の中では価格は安いです。

【人工皮革<牛革<コードバン】の価格順なので「天然皮革のランドセルが欲しいけど価格を抑えたい」方にオススメです。

昔のランドセルは牛革が多く、使用していた親御さんも多いので使用感や耐久性はイメージしやすいです。

使用感は天然革特有の味と使用者の体に馴染んでいく使い心地で、耐久性も高いです。

昔と一番変わった点はカラーが増えた事です。

昔のランドセル赤と黒が主流だったワケは牛革に色が乗りやすいのがその2食だった為です。

ですが今は技術も進歩して天然皮革だとカラーバリエーションが少ないからカラーが豊富になりつつあります。

コードバンの特徴

コードバンは馬のお尻の革です。牛革に比べると少し硬いですが天然皮革の中ではトップクラスの光沢で、触り心地も滑らかです。

見た目の美しさや希少性から「革のダイヤモンド」とも呼ばれます。

牛革が多く流通している理由は世界的に牛肉の消費量が多いからです。牛革の多くは食用の牛から取れる牛皮による副産物です。

一方でコードバンの元となる馬も多くは食用から取れる副産物ですが、馬の食用は牛に比べて少ないです。

さらにお尻にしかコードバンの元となるコードバン層がないので、一頭から取れる皮の量も少ないので流通量が少なく希少性が高いのです。

コードバンを使用したランドセルの値段は高く高級品になりますが、ダイヤモンドと呼ばれる艶と希少性に「子どもに良いものを使わせたい」と買ってあげたくなる革素材です。

ランドセルの素材比較。メリット・デメリット

3つの革のランドセルも共通して言えることは、今のランドセルは昔のランドセルに比べて大きくなっています。

A4サイズがすっぽり入る幅で容量も大きくなっていますが、昔のランドセルと変わらないか軽くなっています。

教科書などの勉強道具に小学校によってはタブレットやパソコンを使う小学校もあるので大きいに越したことはありません。

その他でランドセルを選ぶ際の違いは革によって変わってきます。

それぞれの革のメリットとデメリットを解説していきます。

人工皮革のメリット・デメリット

メリット
  • 水に強い
  • 価格が安い
  • 天然皮革より軽い
  • カラーが豊富
  • 手入れが簡単

ナイロンやポリエステルの細い糸で作られてる為、水に濡れてもサッと拭くだけの簡単な手入れで耐水性に優れています。

また天然皮革に比べて200g~500g程軽いです。よく使われてるB5のノート1冊が約130gなので、人工皮革と天然皮革だとノート2冊分程重量が変わってきます。

あまり変わらない様に思いますが背負うのは子どもです。たとえ数百gでも小さな体の負担の負担を考えると人工皮革のランドセルがオススメです。

そして値段が安いのも大きなメリットです。人工皮革のランドセルだとメーカー物で3万〜5万程が相場です。

また購入時期を遅らせると展示品として使用したランドセルアウトレット販売や、翌シーズンに向けて型落ち商品として通常より安く購入できます。

アウトレットや型落ち品は8月以降に販売される事が多いので気になる方はこちらの記事も読んでください。

デメリット
  • 天然皮革に比べて耐久性が劣る

  • 天然皮革の様な味が出ない

  • 他の人と被る事があ

天然皮革は耐久性が高いのがメリットです。それに比べると人工皮革の耐久性は劣ります。

しかしランドセルメーカーも6年間使用できる設計で作っているので、破損しにくい様に補強の加工を加えたり破損しにくいランドセルを作っています。

また万が一破損しても大体のメーカーは6年保証が付いているので耐久性が劣っていても安心です。

天然皮革は肌触りや革の艶もよく使用感や経年劣化で味がでてきますが、人工皮革は天然のような味は出ません。

人工皮革は経年劣化するとひび割れてきてしまいます。経年劣化は製造された時から始まります。

完全に防止する方法はないので理解した上で購入しましょう。

最後は他の子とかぶる事がある事です。子どもの使用しているランドセルの7割が人工皮革はランドセルです。

メーカーの人工皮革のランドセルになると他の子と被ったりもよくある話です。気になる方は値段が上がりますが天然皮革や工房系のランドセルなど被りにくいランドセルを選んでください。

牛革のメリット・デメリット

メリット
  • 耐久性に優れている
  • コードバンより価格が安い
  • 天然皮革ならではの高級感がある

牛革とコードバンのメリットとデメリットは被るところがおおいです。

天然皮革のランドセルは人工皮革に比べて耐久性に優れています。

天然皮革の特徴の使い込むと深い味わいが出るのと、使っていくと体に馴染みます。

人工皮革よりも高級感ある見た目と味わい、自分の体に合った使いやすさをコードバンよりも安く使えるので天然皮革で安価な物を探すならオススメです。

デメリット
  • 水に弱い
  • 手入れが必要
  • 人工皮革より重たい
  • 人工皮革より高価

人工皮革に比べると水に弱いのがデメリットです。水濡れすると繊維が毛羽立ち水シミになったり、ひび割れの原因にもなります。

ただランドセルは雨に濡れるのは当たり前、耐水性に対して防水・撥水加工を加えています。

水濡れによる手入れのデメリット解消にもなるので防水・撥水加工されたランドセルを選ぶのがオススメです。

加工されたランドセルの手入れは人工皮革と同じ様に水濡れした場合は乾いた布でサッと拭くだけで大丈夫です。

人工皮革より重量が重たいのもデメリットで、200g〜500g程重くなります。小さな小学生の体には数百g変わるだけでも大きな差です。

牛革の中でも、なるべく軽いランドセルを選ぶのがポイントです。

また人工皮革と比べると価格が高いのもデメリットです。人工比較の価格が安いので牛革が高く感じるのもあります。

天然皮革の中だと牛革は安い方なので、人工皮革に出せない強度や艶ある高級感などメリットとデメリットで子どもに合う皮革を選ぶのがオススメです。

コードバンのメリット・デメリット

メリット
  • 牛革よりも耐久性に優れてる
  • 艶があり高級感がある
  • イメージより手入れが簡単

新品の時はピカピカした艶で使い込むとギラギラした艶になり、他の革では出せない高級感ある魅力のランドセルです。

それだけでなく牛革の3~5倍の強度があるので荒く使っても滅多な事がない限り破損などの心配なく6年間使用できます。

強度の比較

人工皮革<牛革<コードバン


手入れも簡単で革の保湿を行うだけです。人の肌で例えると乳液、油分が必要になる。最後はしっかり乾拭きをすれば保湿手入れの完了です。

保水は空気中の水分の吸収だけで大丈夫です。

保湿手入れをするだけでコードバンは使えば使うほど革繊維が圧縮されピカピカからギラギラとした輝きになります

デメリット
  • 水に弱い
  • 牛革よりも高価
  • 手入れが必要
  • 人工皮革と牛革より重たい

牛革と同じで水に弱いです。防水・はっ水加工された物を選んでデメリットを補い、手入れの手間も少なくするのがオススメです。

濡れた場合の手入れも同じで乾いた布で乾拭きして水シミや割れ防止をすれば問題ありません。

また今回紹介した皮革の中では1番重量が重たいです。人工皮革と比べると500g程違うこともあります。

コードバンを選ぶ場合は体への負担軽減の設計されてるランドセルや、少しでも軽いランドセルを選んだりするのがいいです。

コードバンは希少な皮革なので価格がズバ抜けて高いのもデメリットです。ですがそれらを上回るメリットで魅力的な皮革でもあります。一生に一度のランドセル選びの選択肢に入れてみるのも悪くないです。

人工皮革がオススメの理由

ここまでランドセルの皮革素材について解説してきましたが「結局どの素材がオススメなの?」と迷う方も多いです。

牛革とコードバンにも特徴があるので子どもに合ったものを選ぶのがオススメですが、どれを選べばいいか迷ってる方には人工皮革をオススメします。

人工皮革のメリットでも説明しましたが天然皮革に比べてメリットが大きい為です。

  • 優れた耐水性
  • 天然皮革より軽くて価格が安い
  • カラーも豊富で手入れも簡単
優れた耐水性

天然皮革は防水素材ではないですが水に強く防水加工もしてあります。

天然皮革のように雨で濡れても特別な手入れなども不用です。濡れた場合は乾いた布で拭き取るだけで大丈夫です。

日本の降水日は年間100日程あります。雨の中登下校はよくある話なので耐水性は大事です。

特に登校距離が遠い子どもにはオススメです。

天然皮革より軽くて安い

背負うのは子どもです。天然皮革と重さが200g〜500g違い、ノート2冊分程でも軽いに軽いに越したことはありません。

また価格も比較すると安いので購入し易いです。

カラーも豊富で手入れも簡単

人工皮革は色が入れ易いためカラーが豊富です。子どものランドセル選びの決め手はカラーが多いので気に入るランドセルも見つかります。

特別な手入れもなく使用できるメンテナンスフリーなので親御さんにもオススメなランドセルです。


耐久性天然皮革に劣るのがデメリットですが6年間使うには十分な強度です。

人工皮革を破ったりするのは大人でも困難な程の強度はあります。

万が一破損を心配されるなら天然皮革を検討するのも良いですが、今のランドセルは6年保証も付いています。

子どもに合った保証内容のランドセルをさがして購入するのもオススメです。

人工皮革は科学技術によって産まれた皮革です。人が使い易いように、加工し易いように作られているので気に入るランドセルも見つけ易いです。

ランドセルの皮革選びに迷った時は人工皮革を見てみてください。

まとめ

皮革素材はそれぞれ特徴があり好みや使い易さで選ぶのがいいです。

特に選ぶ際に気にかけるポイントは「値段」「軽さ」「丈夫さ」です。

値段と軽さ人工皮革が1番安くて軽いです。

人工皮革>牛革>コードバン

丈夫さは逆でコードバンが1番丈夫です。

人工皮革<牛革<コードバン

人工皮革とコードバンで比べると軽さは200~500g程違い、ノート一冊が約130gなので2冊分くらいかわります。

子どもの小さな体を考えると200~500gでも大きな違いです。

値段は人工皮革が圧倒的に安いです。安くても物は良いので耐久性で牛革やコードバンに劣るものの、6年間使用できる耐久性はあるので安心してつかえます。

天然皮革の様な手入れは必要ありません。ただ経年劣化で表面が割れてきたりするので、雨に濡れたりした時はしっかり拭き取りましょう。

経年劣化を完全に防止する方法はありませんが、少し手入れをしてあげると持ちがよくなります。

牛革やコードバンは人工皮革にない艶と使うと味がでて天然皮革特有の体に合ってフィットする特徴があります。

どちらも耐水性が弱い特徴がありますが、今のランドセルは防水加工され難しい手入れなど気にせず問題なく使用できます。

値段も高く高級感もあるので人工皮革に比べると品格もあります。気になる方や子どもが選んだランドセルが天然皮革の場合は簡単な手入れをすれば問題なく使えます。

人工皮革も牛革もコードバンもそれぞれに良さがあり魅力があります。

今回の人工皮革をオススメするのはあくまで迷った方向けです。メリットとデメリットをしっかり理解して子どものランドセル選びにピッタリのランドセルを探しましょう。

他にもラン活に関係する記事を書いてますので良ければ参考にしてください。

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